小児歯科
子供の虫歯は家族の口からやってくる?
生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌はいない
虫歯とは、お口の中の感染症です。
虫歯の原因菌であるミュータンス菌などは、実は家庭内で感染していきます。
赤ちゃんは虫歯菌に感染する時期が遅ければ遅いほど虫歯になりにくいのですが、家族の口うつしやキスなどのスキンシップ、スプーンやコップ、タオルなどによる間接的な接触により、赤ちゃんに虫歯菌が感染していきます。
虫歯菌が感染しやすい時期は、生後1歳7ヶ月〜2歳7ヶ月の間です。この期間は「感染の窓」と呼ばれ、非常に重要な時期なのです。
スウェーデンのイエテボリ大学の研究では、2歳までに虫歯菌の感染がなかった子供が4歳になった時の虫歯の本数は、平均0.3本でした。一方で、2歳までに虫歯菌の感染があった子供の平均は5本でした。実に、16倍もの差ができたということです。
虫歯菌の感染を遅らせるために
1.お母さんやお父さんなど赤ちゃんと密に接触する人は、歯科医院で定期的に歯のクリーニングを行うこと。
2.できるだけ、お子様と同じ箸やスプーンを共有しないこと。
3.砂糖の入った食べ物や飲み物を与えることを控えること。
4.キシリトールやプロデンティス(サプリメント)を食べること。
などです。お子様のためだけではなく、ご自身の健康寿命を延ばすためにお口の健康に気を配ることを習慣化していきましょう。
子供の歯科医院通いを習慣にする
お子様の歯医者さん嫌いは深刻なものです。
子供のうちのみならず、この抵抗感は大人になっても引き継いでしまいます。
親御さんの中には、「私自身歯医者さんが苦手で…」と悩まれている方が多いと思います。
ご自分のお子様には、そんな苦労を味あわせないため、虫歯になる前に子供自身が歯の大切さを理解し、自分から歯医者さんに通える習慣をつけてあげましょう。
痛い治療がなければ何の抵抗もなく子供の頃から歯医者さんに通えるようになり、大人になってからも定期的に通う事ができるようになるでしょう。
特にお子様が小さな頃には、親が積極的に歯医者さんに連れてくることができるので、比較的心配は軽くすみます。重要なのは、12歳〜20歳くらいまでの時期です。
この頃は、偏った食生活や健康に無頓着になりやすい思春期ですので、虫歯になるリスクがぐっと高まります。ですから、12歳までに自分の歯の虫歯予防の基礎知識をつけてもらい、自分の歯を守れる子に育っていけるような関わりをさせていただきます。
フッ素
お子様の虫歯予防にはフッ素を用いた予防が効果的です。
フッ素には、歯を強くする、初期虫歯の再石灰化、虫歯菌の活動を弱めるなどの効果があります。
当院では、フッ素イオン導入器(パイオキュア)を使用しています。通常のフッ素塗布の約5倍の効果が期待でき、定期的に行うと虫歯になりにくい強い歯になります。
予防歯科の先進国スウェーデンでは、イエテボリ大学が推奨する磨き方(イエテボリ法)がスタンダードです。
1.フッ素入りハミガキ粉を2㎝くらいつける。(歯ブラシは力が入りすぎない鉛筆持ちで)
2.歯に対して45°の角度で細かく前後に振動。(ゴシゴシではなく、斜めにコチョコチョ磨く)
3.フッ素を口中に残すためゆすぎは1回だけ。(約10mlの水【ペットボトルのふた1杯分】でクチュクチュと30秒ゆすぐ)
4.フッ素の効果を長続きさせるため2時間飲食を控える。
シーラント
お子様の予防歯科治療に「シーラント」があります。
「シーラント」とは、奥歯の咬み合わせの溝の部分を封鎖し、その部分に起こる虫歯を予防する治療です。シーラントは、虫歯ができやすい時期や虫歯ができやすいと思われる場所に行います。特に咬み合わせの溝が深ければ深いほど、ブラッシングが行き届かず虫歯になるリスクが高まります。
シーラントの方法はとても簡単です。処置を行う部分をキレイにクリーニングし、そこに白いプラスチック様の材料を詰めるだけで、歯を削る必要はありません。
キッズデンタルパーク
2015年11月に、当院2階にキッズデンタルパーク(小児歯科)OPEN!!
(チームメンバー募集中 応募はこちら)
むし歯予防も健康な体を手に入れるのも「鍵:カギ」は子供の頃からの生活習慣です。
子供のうちから定期的なクリーニングを習慣化し、生涯、むし歯や歯周病で困らないよう、『にとべキッズデンタルパーク』のスタッフがお手伝いいたします!
歯医者に通うのが楽しくなる子どものための歯科医院。
それが、『にとべキッズデンタルパーク』です!
お子様の成長に合わせた予防プログラムを実践します!
0歳からの口腔育成
特に、3歳までの口腔内環境や生活習慣が一生の歯の健康を左右するくらい重要です。お子様の発達段階に応じた「食べる」「話す」という、お口の健康な発育を支え、むし歯の無い綺麗な歯並びと、お子様の自立をサポートいたします。
食育指導
子供の頃からの食生活が、肥満・糖尿病を招き、現在増加している、がんや心臓疾患、認知症などにつながっていきます。お子様の大切な健康を守るため、家族で正しい食生活を身につけましょう。
親子予防
虫歯は、感染症であり生活習慣病です。まずは、保護者の皆様が正しい知識を身につけ、家族みんなで予防に取り組みましょう。
むし歯予防に、ご家庭でのハミガキは欠かせません。
そこで、子供たちがハミガキに興味を持ち、家族みんなで楽しんでもらえるように、手遊びや音楽に合わせたハミガキ教室を行なっています。
『にとべキッズデンタルパーク』は、むし歯になってから行くのではなく、むし歯にならないために、子供たちが自らすすんで通いたくなる歯医者さんを目指しています。
「ハミガキを毎日頑張っているのに、何でむし歯になってしまうのか。」
「友達は甘いものを食べてハミガキしていないのに、なぜ、むし歯にならないのか。」
それは、一人ひとりのむし歯のかかりやすさを左右するリスクが違うからなのです。
自分のかかりやすさを知って、無理のない方法でむし歯を予防することが大切です。
そのために、唾液検査を行い、お口の中のミュータンス菌やラクトバチラス菌の数や、唾液の量や性質、飲食の頻度、ハミガキ剤の使い方などを調べ、改善方法を一緒に考えていきます。
『にとべキッズデンタルパーク』では、0歳から親子ではじめるむし歯予防習慣づくりに取り組んでいます!
- 親子でお口の健康状態の検査をします。
- 検査結果からむし歯リスクを分析し、個別予防プランを提案します。
- 担当衛生士による専門の歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導および、生活習慣の見直しなどを行います。
- データや口腔写真を共有し、お子様の成長を共に見守ります。