予防プログラム

予防歯科について

定期検診・クリーニングが必要なわけ

虫歯・歯周病の原因バイオフィルムの除去

虫歯や歯周病は細菌感染です。毎日、ハミガキを行っていても、歯の形や歯並びは複雑で、歯ブラシが十分行き届かない所が多く存在します。
それらの磨き残しが徐々にたまって、細菌の塊〈バイオフィルム〉となり、虫歯や歯周病の原因となります。
歯石を落とすことだけでなく細菌の塊〈バイオフィルム〉を歯科医院で専用の器具を使って落とすことが目的です。

自覚なく進行していく歯周病

歯ぐきの炎症や初期の虫歯は自覚症状が無く、症状が現われたときにはかなり進行してしまっている場合があります。
また、細菌の塊〈バイオフィルム〉はクリーニング後3ヵ月くらいで元の状態に戻るというデータがあります。ですので、定期的なチェックと歯のクリーニングが重要なのです。

後悔しないために

定年を迎えた人たちが「リタイア前にやるべきだったこと」のアンケート調査で「歯の定期検診を受ければよかった」が1位になっています。
ご自分の歯で一生おいしく食事が楽しめるようにできるだけ早めに通院習慣をもちましょう。予防歯科が人生の質を変えていきます。


歯を残すためのプログラム


歯を残すためには

① 歯が悪くなった根本的な原因の改善

② 定期的な歯科医院でのメインテナンス

当院ではこれら2つの視点で、患者様の状態に合った予防プログラムをご提案しています。

1.初診60分

問診票の記入やカウンセリングで、現在の状況やご要望をお伺いします。その後、レントゲン撮影や口腔内写真撮影、歯周組織検査、位相差顕微鏡検査などを行い、お口全体の状況を確認いたします。もちろん、痛みや腫れが強い場合などは、先に応急処置を行います。

【位相差顕微鏡】

位相差顕微鏡悪さをしている歯周病菌やカビ菌などの菌の種類や状態を拡大して確認し、その後、細菌を除去できる薬剤などを選択することに役立つ検査です。

初診
カウンセリング・検査・診査/応急処置

2.唾液検査30分

虫歯の原因菌や唾液の性状を調べます。患者様の虫歯のなりやすさや発生・進行にかかわる菌の量などを調べます。ガムを噛んで湧き出る唾液を集めたり、検査棒を舌に当てたりと、簡単な検査です。

唾液検査

3.検査結果、治療計画の説明60分

検査結果の情報を元に、治療計画の説明を行います。歯周病に関しては、「OHIS」というリスク評価を使い、患者様ご自身の歯周病リスクや病状を、客観的に数値・グラフで表してご説明します。唾液検査・顕微鏡検査の結果、原因となる菌量が多い方は除菌プログラムをお勧めします。

検査結果、治療計画の説明

4.初期治療30分

お口の中の環境改善のための、歯のクリーニングを行います。ご自宅で行うハミガキのブラッシングやデンタルフロス・歯間ブラシの使い方を指導します。また、歯科医院でクリーニングを行います。ご自宅でのハミガキではとることの出来ないバイオフィルム(細菌の塊)を、特殊な器具で歯科衛生士がとっていきます。

初期治療

5.評価30分

初期治療終了後に、お口の状態が改善されたか、再度、検査を行います。
歯ぐきが健康な状態になってから治療を始めていくことで、高度な医療が提供できるようになります。

評価
再検査

6.治療30〜60分

初期の虫歯はすぐに削らず、経過観察をしていきます。治療期間はその内容により様々です。問題のある1本の歯だけを診るのではなく、お口の中全体として診ることで、患者様おひとりお一人が、この先、虫歯や歯周病で困らないようなサポートをいたします。そのため、患者様のこれまでの問題点、現在の状況、これからどうなっていくかなどを、時間軸で見据えてご説明していきます。

治療
虫歯・歯周病治療

7.再評価30分

治療が終了すれば、定期検診・クリーニングに移行するための再評価を行います。

治療後の最終チェック

8.予防メインテナンスへ移行30〜60分

これからが当院が目指す、予防歯科への入り口です。患者様が、一生ご自身の歯で噛めるよう、定期検診・クリーニングをご指導いたします。担当の衛生士がお口の中の健康を維持するために、的確なアドバイスで継続的な管理を行っていきます。おひとりお一人の状況に合わせて、今後の通院頻度などを決めていきます。

予防メインテナンスへの移行
継続的な管理